「人間と性」教育研究協議会 全国児童養護施設サークル主催

 春季全国セミナー

 

初夏の暖かい日差しが心地よく感じる季節となりました。私たち「“人間と性”教育研究協議会 全国児童養護施設サークル」では、「全国春季セミナー」を初めて、鹿児島県で開催いたします。

「全国春季セミナー」を地方開催することで、より多くの参加者と学びを深めていきたいと考えています。

子ども達を取り巻く環境も大きく変化しています。また、性に関する考え、包括的性教育の考え方やネットやメディアでも性について語られる機会が増えてきたことやジェンダーに対する考え方もコロナ禍で大きく変わってきていると実感しています。児童養護施設での性の支援をもう一度考え、子どもたちに少しでも良い支援ができるように、共に学びを深めたいと思います。

また、施設の研修会をはじめとする様々な研修会のコーディネイトも行っています。この機会に多くの方がこのセミナーに参加され、学びの輪に加わっていただけますようご案内申し上げます。

全国春季セミナー実行委員会

 

6月8日(月)

時  間 プログラム 内容紹介 会    場
10:00〜10:25 受付開始
開会挨拶、オリエンテーション
サンプラ天文館 7階ホール
10:30〜12:30 理論講座①
「こどもの み・か・た」―生い立ちの整理(大野版)の視点―

講師:山口 修平 氏(全国児童養護施設サークル副代表)

家庭の事情で児童養護施設に入所せざるを得なかった子どもたちは、過去の生い立ちが原因で「今」様々な形で生きづらさを感じています。また、子どもたちと関わる大人たちも、その理解しがたい言動に悩むことが少なくありません。本講座では、こうした子どもたちの言動の背景を「トラウマ」や「愛着」の視点から理解し、治療的養育のあり方について共に考えていきます。

13:30〜15:30 理論講演②
『児童養護施設が抱える性の課題との向き合い』

講師:塩田 規子 氏(全国児童養護施設サークル幹事)

児童養護施設内では性的な事故が多発しており、その対応に苦慮しているという話を耳にする。その大部分は子ども同士の加害/被害の問題であるが、中には職員からの被害があったとの報告も含まれている。このことは、子ども達に安心と安全を提供するはずの施設においてソーシャルワークの機能が全く果たされていないだけでなく、支援者によってもたらされる深刻な逆機能問題を内包していると言わざるを得ないだろう。また、その対応として性教育を施設として取り組んでいても事故が繰り返し起きている事例も散見している。この「性の課題」との向き合いについてどのように再考し、安全で安心な生活環境を創造していくための方法について提示してみたい。

15:50〜17:50 理論講演③
『セクシャル・デバイス・ネットワーク(sexual device network)
~スマホ・ネットのリスク~』

講師:佐々木 玄 氏(全国児童養護施設サークル代表)

子どもたちが、容易にネット環境にアクセスできる時代になり大人が思っている以上の情報を子どもたちは持っています。その中には有益な情報もありますが有害な情報も数多く含まれています。情報の取捨選択をどのように子どもたちに教えていくのか?どんな機器がインターネットにつながるか?どんな点に注意して子どもたちに関わっていくのか?スマホや携帯の契約はどのようにするのが良いか?など、事例や実践を一緒に学ぶ講座です。楽しく学びましょう。

18:00 終了 (17:50~18:00 インフォメーション)

 

6月9日(火)

時  間 プログラム 内容紹介 会    場
9:45 受付開始 サンプラ天文館7階ホール
9:50 インフォメーション
10:00〜14:30 第1分科会 『児童養護施設ではじめる生と性の実践』

(定員40名)

第一分科会は「実践」の分科会です。性の課題を生活の中でどのように支援していくか、チームで取り組む生活支援について講座や実践報告、ワークを通して学びを深めましょう。
「何を伝えるか」ではなく「何が伝わるか」をテーマに挙げ、子どもたちの視点で考える学びの時間としましょう。1日目の理論講座をより具体的に学び、実践について参加者相互に学び会える空間になればと思っています。

第2分科会 『性的虐待・性暴力へのアプローチ』 

(定員30名)

性暴力は表面化しにくく、他の性虐待(身体的・心理・ネグレクト)と比較して加害・被害関係が潜在化する側面があります。よって性的虐待の発見やケア、発生予防には他の虐待とは別の知識や視点が必要になります。本分科会では、性的虐待の構造、及びトラウマへのアプローチについて学びを深めましょう。大変重いテーマですが、科学的に学び、ケアに従事する職員の「心」に知識のフィルターを創りましょう。

第3分科会 『思春期の支援を考える』

(定員30名)

児童養護施設では、様々な年齢構成や男女混合のホームやユニットで生活しています。子どもたちは、お互いの課題に刺激を受け合い、時には巻き込まれ、大きな事故に発展することも珍しくありません。また、これまでの中高生のスマホにまつわるSNSや性、人間関係のトラブルだけでなく、学校から学習用タブレットが配布され、支援が複雑かつ広領域に渡り、どのように支援をするべきか苦慮している毎日ではないでしょうか?
この分科会では、様々な刺激にさらされている思春期の子どもたちに、どのようにかかわり支援ができるか、大切なことって何だろうか。また、退所まで遠くない子どもたちの、退所後を見据えた支援として、何ができ、何を伝えるか等を考えたいと思います。
正解も答えもないお仕事ですので、途方に暮れることもあると思います。日々、支援している中高生の支援の糸口になるようなヒントや多くのエッセンスを皆さんで考える分科会にしたいと思います。

17:00〜16:30 基調講演①
「包括的性教育」―科学・人権・自立・共生をキーワードに―

講師:山﨑 真子 氏(“人間と性”教育研究協議会 鹿児島たんぽぽサークル)

児童福祉施設において、様々な事情で人権や権利が保障されなかった子どもたちに対して、人権や権利を学び保障することは非常に重要です。こどもたちが性について学ぶ機会を得るため、包括的性教育の重要性に触れながら、性を科学的に学ぶ必要性について具体的にお話しいただきます。包括的性教育の保障が、すべての子どもたちにとって必須であることを理解し、その実践に向けた一歩を踏み出す機会となることを目指しています。

16:30〜16:45 インフォメーション 終了

 

※定員は100名です
※同じ施設の方の参加は、3名までです。
※2日間(全日)参加が条件です。また、同じ方が2日間参加してください。

※お申込みにはパスワードが必要です。sei.jidou.circle@gmail.comはお問合わせページよりお問合わせください。