セミナー案内

「人間と性」教育研究協議会 全国児童養護施設サークル主催

 全国春季セミナー

大会テーマ 「子ども達の生活を支える、包括的性教育」
~生活の中の「生」と「性」を考える~

 

令和6年1月に発生した「能登半島地震」により被害を受けられた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興をお祈り申し上げます。

初夏の暖かい日差しが心地よく感じる季節となりました。私たち「“人間と性”教育研究協議会 全国児童養護施設サークル」では、「全国春季セミナー」を開催いたします。

昨年度「全国秋季セミナー」では、コロナ禍前と同じ規模に戻しセミナーを開催しました。多くの参加者と学びを深めることが出来ました。

今年度から、「全国春季セミナー」を通常に戻し地方開催することで、より多くの参加者と学びを深めていきたいと考えています。

子ども達を取り巻く環境も大きく変化しています。また、性に関する考え、包括的性教育の考え方やネットやメディアでも性について語られる機会が増えてきたことやジェンダーに対する考え方もコロナ禍で大きく変わってきていると実感しています。児童養護施設での性の支援をもう一度考え、子どもたちに少しでも良い支援ができるように、共に学びを深めたいと思います。

また、施設の研修会をはじめとする様々な研修会のコーディネイトも行っています。この機会に多くの方がこのセミナーに参加され、学びの輪に加わっていただけますようご案内申し上げます。

全国秋季セミナー実行委員会

 

6月9日(日)

時  間 プログラム 内容紹介 会  場
10:00〜10:25 受付開始
開会挨拶、オリエンテーション
ウインクあいち902号室
10:30〜12:30 基調講演①
「大人が学ぼう!科学的に」〜こどもの性の学びを保障するために〜

講師:伊藤加奈子氏(ココカラウィメンズクリニック 院長 産婦人科医)

月経、PMSやピル、妊娠、性感染症、子宮頸がんについてのお話から、こどもへの性の学びの機会が保障されるべく、包括的性教育の考えに触れ、性を科学的に学ぶ重要性についてご講義いただきます。

13:30〜14:50 理論講座①
『こどものみかた』~生い立ちの整理の視点から

講師:山口修平氏(全国児童養護施設サークル副代表、児童養護施設一宮学園:千葉)

家庭の事情によって、入所を余儀なくされた子どもは、過去の生い立ちの影響により、「今」様々な形で生きづらさを感じている。またその事象に関わる大人も理解しがたい言動に悩まされている。講座では子どもの言動の背景をトラウマや愛着の視点で理解を深め、治療的養育について一緒に考えましょう。

15:05~16:25 理論講座②
『デートDVについて~対等な付き合い、同意とは何かについて考える』

講師:上村宏樹氏(全国児童養護施設サークル幹事)

デートDVとは、恋人との間で起こる暴力のことですが、それは、どのように大事なパートナーと対等に人間関係を築くのか、そして相手とどのようにして同意し合っていくのか、ということとつながっています。
これは一般的にもそうですが、社会的養護の子どもたちにとって非常に大事なことであり、それをどう伝えるかが現場での大きな課題ではないでしょうか?また、刑法及び刑事訴訟法の一部を改正する法律によって、「強制性交等罪」は「不同意性交等罪 ・ 不同意わいせつ罪」となりました。このことは同意するとは何かを我々自身も考え、子どもたちに伝える必要があるように感じます。自分を大切にし、パートナーを大切にしあいながら対等な関係を築くこと、またそれを伝えることを皆さんと一緒に学びながら考えていきたいと思います。

16:40~18:00 理論講座③
『セクシャル・デバイス・ネットワーク(sexual device network)~スマホ・ネットのリスク~』

講師:佐々木玄氏(全国児童養護施設サークル代表、エス・オー・エスこどもの村:東京)

コロナウイルス蔓延で子どもたちが、容易にネット環境にアクセスできる時代になり大人が思っている以上の情報を子どもたちは持っています。その中には有益な情報もありますが有害な情報も数多く含まれています。情報の取捨選択をどのように子どもたちに教えていくのか?どんな機器がインターネットにつながるか?どんな点に注意して子どもたちに関わっていくのか?

18:00~18:10 インフォメーション

 

6月10日(月)

時  間 プログラム 内容紹介 会  場
9:15 各会場にて受付開始
9:20 各会場インフォメーション
9:30〜15:50 第1分科会 『児童養護施設ではじめる生と性の実践』

(定員40名)

第一分科会は「実践」の分科会です。生活の中で行うべき支援と学習会形式の生教育実践の両論を学び、「何を伝えるか」ではなく「何が伝わるか」をテーマに挙げ、子どもたちの視点で考える生と性の学びの時間にしましょう。
講座・実践報告・参加型実践(ワーク)を通して、「性」について参加者相互に学び合いましょう。

ウインクあいち902号室
第2分科会 『性的虐待・性暴力へのアプローチ』

(定員40名)

性暴力は表面化しにくく、他の性虐待(身体的・心理・ネグレクト)と比較して加害・被害関係が潜在化する側面があります。よって性的虐待の発見やケア、発生予防には他の虐待とは別の知識や視点が必要になります。本分科会では、性的虐待の構造、及びトラウマへのアプローチについて学びを深めましょう。大変重いテーマですが、科学的に学び、ケアに従事する職員の「心」に知識のフィルターを創りましょう

ウインクあいち906号室
第3分科会 『思春期の性問題を考える』

(定員40名)

児童養護施設では、中高校生の「性」に関する様々な事象が見られます。これまでの体験した性被害への影響・交際・性的な接触・妊娠出産・性感染症、またSNSの利用やデートDVの加害被害等、その対応には多角的な視点や専門的な知識が必要となります。この分科会では、科学的な知識の習得・事例を共有し、その対応について参加者相互に学びを深めましょ

ウインクあいち907号室
16:00~17:00 分科会報告会
閉会挨拶
完全撤収
ウインクあいち902号室

 

※同じ施設の方の参加は、3名までです。
※2日間(全日)参加が条件です。また、同じ方が3日間参加してください。

※お申込みにはパスワードが必要です。sei.jidou.circle@gmail.comはお問合わせページよりお問合わせください。